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Stand Speaker |
私たちが音楽を聞くときにスピーカーはなくてはならないものです。スピーカーがあるからそこから音が出て、私たちはそれを聞くことができます。
しかし、そもそも私たちが音楽を聞くときにあからさまにスピーカーから排出される音を聞くという行為は自然なのでしょうか?私たちが求めるものが音による臨場感ならば、どでかいスピーカーを目の前にして聞いていて、実際のオーケストラやコンサートなどの様な臨場感が得られるのでしょうか?そうじゃなくどこからともなく聞こえてくるBGMの様に部屋全体を包み込むような空間を求めているはずです。音楽が流れるというイメージではなくて、その空間の中に音楽があるというイメージを抱かせることが重要なことだと思います。それにはスピーカーがスピーカーとしての存在を感じさせないということが必要になってくると思いました。
いままで、スピーカーをインテリアの一部として認めることで、あのでかいスピーカーを部屋におくことを許してきたと思います。それが悪いとかという事ではありません。そろそろ音楽と空間の関係も変わりつつあるということだと思います。今回のコンペにあたって、このような観点からデザインをスタートしました。

これは かわさき産業デザインコンペ'99 に応募したスピーカーのデザインです。 エキサイターという振動させるものを振動板にとりつけるとそれだけで音が鳴るという新しいシステムのスピーカーです。従来のスピーカーに比べて箱形の部分が必要でないためにもっとコンパクトにする事が可能になります。振動板については平面でたたいて音の出るものなら特に問題なく音がでるそうです。
軽くて丈夫な素材が理想的だそうで、今回カーボンFRPを振動板に使ったのはそのためです。デザインに関しては、今まで四角い箱でしかなかったスピーカーがコンパクトになることでの、新しいオブジェとしての可能性を考えてみました。
技術の進歩によって人々の暮らしの形態は変わってきました。これにより音楽と人との関係もまた変わっていくのかも知れません。
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