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携帯電話の通信の技術は急速に進歩していて、携帯電話の果たす役割も単に電話をかけることにとどまらず、インターネット、eメールによる画像の送受信などというように大きく拡がりを見せている。
しかし、そういう中で、携帯電話自身のデザインというのは、新しい技術に後押しされている形でどれもこれも似通ったデザインになってしまっているのが実情といえる。また、ユーザー側に立って見れば、新しい機能を必要としている人もいれば、単に電話がかけられればいいと言う人もいる。様々な機能が標準的に装備されている今の携帯電話に対して必要のない機能を押しつけられていると感じている人も少なくないと言える。デジタル化ということが単に複数の機能を統合するということではないはずである。
携帯電話と人々のつきあい方は様々で、電話だけでなくインターネットやメールをする人、単に電話として使う人、また、持ち歩き方で言うなら、鞄に入れる人、ズボンのポケットに入れる人、首からぶら下げる人などがあげられる。このように携帯電話を通じての人々のスタイルは非常に多様化してきている。本来、人間の行動に合わせてデザインされるはずのモノであるが、これまでは携帯電話は小型化や軽量化に重点をおいてデザインされていた。小型化や軽量化はもう十分なレベルに達しているといえる現在、デザインの方向性はユーザー中心のものとなって行くことができるはずである。
技術の進歩やユーザーの多様化と言うことを考えるとこれからのデザインは大きく2つに分けて行くべきだと考えた。1つ目は新しい技術に伴って進化していくような技術優先型のもの。2つ目は特定のユーザーのために必要な部分を特化させたようなデザイン優先型のもの。これによって停滞しつつある携帯電話のデザインもまた新たな方向から刺激を与えていくことができるだろうと考えた。この様な考えのもとにデザインをスタートした。
今回の私のデザインにおいては、携帯電話をズボンの後ろポケットにいれるというスタイルを取り上げた。そのまま座ったり、作業をしたりする時に壊れないように人間の動きに対応できるようなデザインの提案である。これによりもっとハンドフリーで、アクティブなライフスタイルを実現でき、携帯電話がもっと身近な存在になると考えた。それはちょうどスニーカーを履くような感覚で携帯電話を身に付けるということ、身体の一部になっていくと言うことをイメージしている。
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